クリスマスと年納め

我が家のクリスマスツリー。庭の桜の木の枝より作った。


ニュージーランドで3度目の年末年始を過ごした。
この時期におお、やはり自分は南半球にいるのであったと強く実感する。夏のクリスマスと正月にはなかなか慣れない。


我々はこれと言って特別なことはしなかったが、のんびりとした良い時間を過ごした。
クリスマスにはブルガリア流のパンを焼くという初の試みがあった。

”ポガチャ”
ブルガリアではクリスマスに食べられるパンである。初めて焼いたのだが中々うまい具合に出来上がった。

英語のレシピを参考にしたのだが、このお日様型が結構気に入っている。


本家では中に1枚のコインを忍ばせ、それに当たった人は1年幸せが続くとのことらしい。
我々は1粒のレーズンで代用した。

ブルガリアではその他にもクリスマスイブまではベジタリアンになる、数多くのおかずを作る、という伝統的な祝い方がある。
カトリックよりもオーソドックスというキリスト教の宗派が多く、西欧や米国とは祝い方が少し異なるようだ。
個人的にはこの静かな、伝統的なスタイルが好きだ。

友人宅での持ち寄りクリスマスパーティー。彼女の装飾のセンスの良さには脱帽である。

我々のポガチャとロシアンサラダもお洒落に鎮座している。

本来は数々の料理を作るらしいのであるが、今回我々は「ロシアンサラダ」を作ったのみである。

名の通りロシアで食べられているサラダであるが、ソ連の影響を受けていた国、すなわち東欧の多くの国でも人気である。

日本のポテトサラダに非常に近く、どこか懐かしい雰囲気がある。
改めてロシアは国境を日本とも東欧とも共有しているのだなと感じ、サラダ1つからこの国の巨大さを思い知らされた。流石ロシアである。


サラダの材料は至ってシンプルである。ピクルスやグリーンピースが入っているあたりが日本のものと違う。

冬によく食べられているだけあって中々ボリューミーである。


ピプ君のお父さんがクリスマス時期に大鍋いっぱいのロシアンサラダを作り、ピプ君はそればかり食べてほかのものを食べずによくお母さんに怒られていたそう。
確かに食べ始めると止められない魔力がこのサラダにはある。

年越しそば。夏なのでざるそば

クリスマスの次は年越しである。日本ほどは新年に対する気合いがさほどなく、年越しカウントダウン以外はわりと普通の日々である。

そう考えると日本人はクリスマス後の数日で年末年始モードに即切り替えるため忙しい国民だなと思う。

クイーンズタウンは大晦日のカウントダウンで花火の打ち上げがあり、毎年見に行っている。去年はクイーンズタウンガーデンから静かに観賞したのであるが、今年は街中に繰り出してみた。花火前にビールが飲みたいというピプ君たっての要望である。

ビーチより望む、クイーンズタウン

ビーチで一杯やりたいところであるが、この時期はアルコール禁止のため波止場近くの店に行った。美味しいピルスナーを飲み、大満足である。

暫くするとアーンスロー号が入港してきた。

船の上で花火を眺めなら年を越すとは何と素敵なと思ったが、しっかり12時前に入港し皆ぞろぞろと下船させられていた。
なんとも残念である。

深夜0時、2021年を迎えた。
花火がすぐ目の前で打ち上げられている為1つ1つ大きく、はっきりと見える。
何より周囲の人々が花火が1発あがるたびに歓声をあげ喜んでいるのが嬉しい。
2020年は何かと目まぐるしかったが今年は穏やかな年になるといいなと思う。







カカとブラシの木

カカとブラシの木

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