2輪車はやはりよい。風をきって爽快に走るのは気持ちがよく、一度味わうとはまってしまう。日本にいたときもツーリングマップルを片手にあちこち走り楽しんでいたものだ。
バイクというと、通常ここでは自転車のことを指すためmotorcycle と呼ぶのが一般的なようだ。
ニュージーランドでのバイク乗りも楽しい。特に夏は9時過ぎてもまだ明るいため、仕事終わりにでも気軽に乗りに行くこともできる。
こちらも左車線であり、交通ルールも似通っているため割りとすんなり乗り始めることもできた。とはいえ、日本と比較し異なる点も多々ある。
ここでは私ながらにニュージーランドでのバイクの好きな点とそうでもない点についてふれてみようかと思う。
好きな点
1、どこを行っても景色が素晴らしい
特に南島は広大な山や湖、海岸線、喉かな牧場地帯と美しい自然のなかを走ることができる。2輪だと尚更自然を肌で感じられ、車とは異なった体験ができるのだ。
自宅から数分もすれば息をのむような景色が拝めるのもまた嬉しい。
2、交通量の少なさ
郊外に出るとすいた道を快適に運転できる。信号機がないのもあり、次の町まで止まらずに行けるということもざらである。
3、排気量による区分がない
ラーナーズ免許(初心者免許)だとバイクにも限りがあるが、フルライセンスだと原則どのバイクに乗れてしまう。何を隠そう、私の日本での免許は中型(400ccまで)であるが免許書き換えの際にフルライセンスへと書き換えられた。今では650ccのバイクを運転している⁹。
4、登録料は乗らない期間は払わないでよい
冬のように乗らない期間は車両登録(rego)をホールドしておける。特に南島だと冬は寒いし路面が凍結して運転が怖いしで乗らないため、これは非常に助かる仕組みである。
好きな点があればそうでもない点もあるのが世の常である。
そうでもない点
1、維持費が高い
上で登録料について述べたが、一長一短とはこのこと、登録料自体は車の4倍程するのだ。2輪車は事故も多く、それをカバーするためだと言われると納得しかない。
他にも修理のための部品や整備用品も日本や欧米と比較してに入りにくく、値段も高めである。
私もうっかりバイクを倒してしまい、方向指示器が破損した。新たな部品はインターネットで見つけ、アメリカより取り寄せることとなった。
2、ガソリンスタンドの少なさ
ツーリング中、次の給油所は50km先ということもまれではない。そしてそのような場所に限って携帯電話の電波が入らなかったりするのである。
迂闊に給油を怠ると大変なことになる。
3、小さいバイクには遠出が辛い
ニュージーランドでは郊外に出ると制限速度100km/時、町と町の間の距離も広く高速度での移動となる。私は以前250ccのバイクを所有していたのだが、周囲の速さについて行くのに苦労したものだ(私の運転技術が未熟なのもあるだろうが)。
日本のようにちょこちょこ信号や道の駅にとまることがあれば250ccはむしろ小回りも効いてよいのだが、所かわれば乗り方も変わるものである。
3代目、ニュージーランドでは初めてのバイク、スズキGN250(左)。知人の超大型ハーレーと比較すると大きさもだが馬力の違いに圧倒されたのを覚えている。とはいえ、GN250は近場で乗るにはよいバイクだ。
他にも色々とあるかもしれぬが、総じてニュージーランドでのバイク乗りは好きだ。解放感があるし、多少の不便も楽しみの一貫だと思えば実際のところそう悪くもない。
次は泊まりでのバイク旅行に行きたいものだ。
ベルバードとチャタム島ワスレナグサ
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