エルダーベリーでジャムを作ってみると

以前の記事でも紹介したエルダーフラワーのコーディアル、(エルダーフラワーシロップ 作ってみると)今年も作り楽しんでいる。

夏も半ばになり、エルダーフラワーの木にも濃い紫色の実が見られるようになってきた。これらはエルダーベリーと呼ばれ、昔からシロップやジャム作りに使われてきているらしい。私もずっとジャムを作りたいと思っていたのだがようやく今季、作ることができた。

まずはエルダーベリーを採取することから始まる。
以前花を取ったところを覚えておくと簡単である。また、私の住んでいる近辺では少し車を走らせるだけであちこち木が生えているのが見られる為割と気軽に手に入る。



ベリー近影。
きらきらと光が反射し実の黒色、枝の赤紫、そして葉の緑色の対比がとても美しい。


実を取るのはなかなかに楽しいものである。
なるべく熟した実が多い房を選び袋に入れてゆく。

手持ちの袋がいっぱいになったため家に帰り、さっそくジャム作りに取り掛かる。


<材料>

材料はほんのこれだけ。
エルダーベリー、砂糖、レモン果汁。


レモンは果汁を絞るのを不精し出来合いのものを買ったが勿論自分でレモンから絞っても良い。
砂糖も好みのものに変えても味に変化があって楽しそうだ。

1,実と茎を分別する

これが一番時間がかかった。まず熟していない実や傷んだものを取り除く。茎に状態の良い実のみ残ったら、フォークを使いしごくようにして茎から取り除いていく。
先にいらない実を取り除いておかないと後でボウルから1つ1つ拾う羽目になり、余計に時間がかかる。

選別がおわったもの。


茎は弱毒性らしく、摂取すると下痢や嘔吐を催すらしい。選別を終えても丁寧に確認するのがよいだろう。

分別が終われば水で丁寧に実を洗う。


2,砂糖を加える


鍋に実を移し、砂糖を加える。実がいい感じに隠れるくらい、適当にザバァと砂糖を入れる。
本来ならベリーの重さをはかり砂糖の量を計算すべきであろうが、自宅用のジャムであるし適当でよいだろう。

砂糖がベリーをいい感じに覆っている。
ここで暫く放置し、ベリーから水分が出てくるのを待つ。



3,煮詰める


後は火にかけ、煮詰めていくだけだ。
途中、少し水分が飛んだかなという時点でレモン汁をこれまた適当に加える。
エルダーベリーはペクチン含有量が低い為、レモン果汁は必須だ。

いい塩梅にとろみがつけば出来上がりである。
ここで注意したいのがやや緩めの時点で火からおろすこと。
冷めると少し硬くなるため、丁度いい硬さまで煮詰めてしまうと後でジャムとしては硬くなってしまう。

写真では分かり辛いが、割と水分があり緩めのジャムのような感じだ。冷めると丁度良い具合になった




仕上げに熱湯消毒した瓶に移し、冷蔵保存。

袋いっぱいのベリーもジャムにするとこんなにも少量になった。



味見してみると、ベリーの触感もこりこりと感じることができる。ブラックカラントの食感に似ているとよく言われるそうだ(私はブラックカラントを食したことがない為何とも言えないが)。
やや苦みがある中にベリーらしい味も感じられ個人的には好みの味である。


また、昔より風邪予防にも良いとされ西洋では親しまれてきたエルダーベリー、他にもビタミンA、Cやカリウムなど豊富で体にも良いらしい。
生食はできぬがこうしてジャム等に加工すると美味しくも食べられ、一石二鳥である。

1本の木から、花と果実どちらも楽しませてもらえ、大変ありがたい話である。





レッド-クラウンド・パラキートとランスウッド

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