ニュージーランド南島をぐるりと回る、10日間のロードトリップに行ってきた。
ちょこちょこショートウォークを道中楽しんできたのだが、中でも西海岸での”探検”は我々のハイライトと言えよう。
洞窟というと、アドベンチャー感がありなぜかワクワクしてしまう。ピプ君も同様である。
“Punakaiki Cavern(プナカイキ洞窟)”
WestportとGreymouthの間、西海岸北部に位置する。
”Tatare Tunnels Walk(タタレトンネル・ウォーク)”
Frantz Joseph Glacierの町近くに位置する。
洞窟、トンネルに行くにあたり、重要なのがヘッドライトと登山靴である。
ところどころ水たまりや泥があったり、両手を使うことがあったりとスマートフォンの明かりでは多少厳しいところがある。
プナカイキ洞窟(Punakaiki Cavern)
かの有名なパンケーキロックの近くにある。
ビジターセンターの駐車場に車を停め、パンケーキロックを散策するついでに洞窟にも行ってきた。
ちなみにここを含むウエストポートとグレイマウス間の国道6号線は”The Great Coast Drive”と言われ、世界で最も素晴らしい海岸線ルートの一つと評価されているらしい。
トラック入り口。
国道沿いに位置し、Docの看板を目印に、見つけるのは比較的簡単である。
階段沿いの木と強い日差しのため南国感を醸し出しているが、ここはニュージーランドである。
Docによると、洞窟の長さは130m、それより先はかなり道が狭まっている為進むことはできない。
中は広く、快適に探検を楽しむことができる。
ところどころ泥があったり、水たまりに浸かったりするが比較的歩き易い。
因みにcavern はcaveの種類の一つであるが、大きく、地下にあるのが特徴だそうだ。
確かに入り口付近はかなり広々としており、住むにも快適そうである。
タタレトンネル・ウォーク( Tatare Tunnels Walk )
こちらはフランツ・ジョセフの町からすぐ近くにあり、歩いていくこともできる。
この日は雨で予定していた氷河でのヘリハイクができなかった為、代わりに歩きに行くことにした。
往復3.6㎞、1時間半ほどのトラックである(DoCの情報によると)。
トラック入り口。ここからは道はあるが、許可なく車で入ることはできない。
しばらく歩き、トンネル入り口についた。
かつて炭鉱時代に水を通すために作られたトンネル。
その後は水の供給、水力発電にも活用されたそう。
詳しい歴史を入り口の案内から学ぶというのも楽しみの一つ。
トンネル内は快適に立って歩くことができる大きさ。水がしたたり落ち、床に水たまりを作っている。
一番深いところでくるぶし程までであろうか。
何かがきらきらと反射するため、金かと思って確認すると壁についた水滴であった。
理由は解らぬが、壁がウォータープルーフのようになっており水滴がころころとくっついている。
どれほど歩いただろうか、実際は長くはないだろうが色々と観察しながら歩いたため長距離歩いたような気分になる。
やがてトンネルの反対側に着いた。
現在こちらの入り口は閉ざされており、ここから先は進むことができない。
道中ちょこちょこ土ボタル(glow worms)を見つけたが、この出口付近で一番多く見つけることができた。
暗く、湿った環境が彼らにとって心地よい家となっているのであろう。
因みにこの西海岸にはちょこちょこ土ボタルに会うことができるスポットがあるらしく、そちらを巡ってみるのも楽しいであろう。
自然にできた洞窟、人の手によって作られたトンネル、どちらも暗い穴の中を進むというのは同じであるが、それぞれに違いがあり、記憶に残る場所となった。
ロードトリップの楽しみの一つが、定番の観光地だけでなくあまり知られていない場所を訪ね、自分のお気に入りを見つけることである。
プケコとマウンテンデージー
コメント