クイーンズタウン-グレノーキーロードの脇にある、ボブス・コーヴ(Bob’s Cove)。直訳すると”ボブの入り江”といったところであろうか。
そこのウォーキングトラックに久々に行ってきた。
クイーンズタウンから車を走らせ、約15分。モークレイク、ジャクソンベイよりさらに奥地に位置する。
このトラックは片道20分程と短いが、ワカティプ湖を眼下に見下ろせる丘があり、眺めが素晴らしい為地元の人の間では人気である。
とはいえ観光客が少ないためか、静かにのんびりと過ごすこともできる有難い場所である。
メインロードより駐車場への道。
クイーンズタウン側から見て左手側にある。
駐車場からすぐに森の中へと入っていく。よく舗装されおり歩きやすく、また大変気持ちの良い森である。
歩き出して10分程で湖畔に出た。
午後ではあるが真冬のため、山の陰になっている個所はまだ霜が残っていた。
遠くの湖上に霧が出ていて幻想的な風景を作り出している。
左側の日光がさんさんと射して暖かいところとの対比がまた面白い。
対岸の小高い丘が今回の我々の目指すところである。
湖畔に沿ってのんびりと歩いていく。今回は女子4人で来たため、大変賑やかである。
ボブズ・コーヴでは1800年代に使われていた石灰窯の遺跡を見ることができる。
ニュージーランドは比較的新しい国のため歴史的建造物が少なく、このような遺跡を見つけるとつい嬉しくなってしまう。
石灰窯(lime kiln)。3,4mはあるだろうか。
穴をのぞき込んでみると落ちそうな気がして少し怖い。
石灰窯のすぐそばに小さな桟橋があり、そこでまったりと小休憩をする。
夏はここから湖に飛び込む人も多いそう。
この日は泳いでいたのは犬だけだった。
ここからは丘を一気に登っていく。高さはそこまでないがなかなか傾斜は急である。
息が上がるが奇麗な空気を吸いながら進んでいくので大変気持ちが良い。
頂上でコーヒーを作り堪能する。友人の一人がチョコパイをくれたので贅沢なコーヒータイムである。
小1時間は過ごしただろうか。数人の人が来ては去り、あとはファーンテイルが飛んでいるのが見えるのみ。
下りる前に友人おすすめの写真スポットを教えてもらったので寄ることにした。
ここからだと湖がより近くに見え、透き通るような青色に吸い込まれそうになる。
頂上周辺はループトラックになっているので来た道を戻らずそのまま進むこととする。
短いトラックであり、帰りも20分の行程である。
だがしかし、歩けどもなかなかトラックの分岐点にたどり着かない。
30分程歩いてどうやら分岐点を見失ったらしいということに気が付いた。
どうやらボブズ・コーヴトラックに続くトゥエルブ・マイル・デルタトラックをいつの間にか歩いていたらしい。
話すのに夢中で誰も気づいていなかったのであろう。
ここも同じく整備されて歩きやすく、ボブズ・コーヴトラックと自然とつながっている。
我々はだいぶ進んでしまっており、また景色も良いのでそのまま進んでいくこととした。
日没までまだまだ時間があるのが幸いである。
道中のマヌカの花。
迷ったといえど草木を眺めつつ歩くのは楽しい。
トゥエルブ‣マイル・デルタのキャンプ場についた後はひたすら車道に沿って歩いて行った。
nzの運転の制限速度は時速100㎞、このような郊外にはガードレールもない。
そこまで車も多くはないが、抜かれる度に冷や冷やとする。
ボブズ‣コーヴの駐車場についたときは正直言ってほっとした。
我々の車のみ残った駐車場。
ほぼ1日この辺りを楽しみ尽くしたという気分である。
トゥエルブ・マイル・デルタまで行ったのは完全に予定外であったが、予期せぬことが起きるのもまた楽しみの一つであり、良き思い出となった。
次回はピプ君を連れてきたいと思う。
サドルバッグとカロ
コメント