私は元来、敏感肌持ちかつアトピー体質だ。
ニュージーランドに来た当初は大きな問題はなかったが、2年程前から体質が変わったのか、慢性的な肌の炎症に悩まされている。
様々な保湿クリーム、アルコール断ち、抗生剤の内服、日焼け止めの使い分け、どれも多少は効果があるものの解決には至らなかった。
今回町のアレルギー・クリニックとお世話になっている東洋医学の先生、双方に診てもらってきた。
どちらにも助言頂いたのが、皮膚のみならず身体全体の調子を整えるべきということである。
身体に不調があれば皮膚にも表れる、単純だが皮膚症状に捕らわれなかなか忘れがちであった。
具体的に生活面で気を付けるべきことをいくつか聞いたのでここで共有させて頂きたい。
保湿
アトピー、皮膚のトラブルでは欠かせぬ保湿である。私は強めのステロイドと普段使いのクリームを処方いただいた。
ここではその中でも普段の保湿に使えるクリームを紹介する。
ソボリンクリーム
アトピーといえば、このクリームを処方されることが多いであろう。
現に私の知人にも数人このボトルを持っている人がいる。
セトマクロゴール&グリセロール
ソボリンクリームを処方されたのだが、薬剤師さんにこちらが割安だからと勧められた。
1000mℓ入って$8程、確かにかなりお得である。
薬局やスーパーを巡り様々な保湿クリームを試したが、結局このシンプルなクリームに行きつく。
ほのかに独特のにおいがある為、苦手な人もいるだろうが私はむしろ気に入っている。
塗布する際はこってりと塗り、しばらくおいて自然に浸透させるのがよいという。
週に1度はパックのように塗って集中的に使用するとより良いらしい。
フィンガーチップ・ユニット
クリニックで、クリームを塗る際の指標にと頂いたものだ。
小児向けのため、私の場合は6-10歳の項目を参考にするようにと言われた。
それでも、例えば顔と首だけで指先2本分のクリームが進められていたりと、いかにこってり塗りが推奨されているかが伺える。
現在はこのクリームのみ顔にも使用しているが、寧ろ美容液と乳液を使っていた時よりも肌の調子は良い気がする。
日焼け止め
ニュージーランドの日差しは強く、紫外線量は他国の何倍もある。そのため自然と日焼け対策は欠かせない。
私も日焼け止めクリームは使うようにしているが、肌に合ったものを選ぶことが大切である。
Oasis Sun
このブランドはお医者さんにも勧められ、最近使いだしたもの。
やや割高であるが、塗ってからも肌への負担は感じられず安心して使っている。
日焼け止めも物によっては刺すような痛みが現れたりすることもある為、気を付けて選びたいものである。
あとは大きな帽子をかぶり、陰で顔を日差しから守るようにしている。
現在のところ、$10で購入したKmartの帽子が大活躍している。
乳製品を避ける
意外であるが、乳製品の多量摂取が肌のトラブルに関係することもあるという。
特にこれはアジア人に多い傾向らしい。
確かに、和食では乳製品は摂らないが、こちらでは毎日の摂取量が圧倒的に多い。
朝はミルクたっぷりのラテで始まり、ミューズリーをヨーグルトと頂き、サラダにはフェタチーズ、パンのお供もチーズと挙げだすときりがない。
ヨーグルト大国からきたピプ君はやはり乳製品とともに育ったため、私も自然とつられ、こうなったのであろう。
ある日の冷蔵庫。
山積みのフェタチーズ、1㎏のチーズ、ヨーグルト、バターが見え、それに加え牛乳が常備してある。
現在は代替ミルクを使い、チーズの摂取量は控えている。
豆乳やアーモンドミルク、ライスミルク等いろいろなものを飲み比べるのも新たな発見があり楽しい。
勿論ピプ君はいつも通りの食事である。彼の場合は乳製品を取らない方が不調になると思う。
ビタミンC、オメガ3、亜鉛
これらはサプリメントから摂取している。亜鉛は先生に処方いただいた。
必要な栄養素は極力食事から自然に取りたいのであるが、今はとりあえず集中的に体の調子を整えることとする。
薬局で薬剤師さんにオメガ3がいると伝えると、魚油を摂れと勧められた。
確かに日本にいた時と比較すると青魚の摂取量は激減した。
とはいえ、やはり一番大切なのは毎日の食事である。
野菜・発酵食品を取り、加工食品を避けるようにも助言頂いた。
自分の体は食べたものから成り立っており、高価なものではなくていいから良いものを摂っていきたいものである。
現在はこれらを意識し、アトピーはかなり改善した。そして何より、自分の体をいたわってやらないとなとも感じた。
症状にばかり目を向けるのではなく、自分に何が起きているのか。
今回の件で忘れかけていたことを再確認できたような気がする。
カカポとリムの木
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